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‡初詣〜あずまも〜‡


「えーんど、初詣行こうぜー」

幼なじみよろしくで温子さんに家に上げてもらい、真っ直ぐ階段を上って扉の前で声をかける。
しかし中からの返答はなく、ただただ沈黙が続くだけ。

だがそれは、東にとって想定内のこと。

彼は沈黙を破るべくガチャリとドアノブを回すと、昔から変わりないベッドの位置に視線を送った。

「(やっぱ寝てるし)」

まあ別に一緒に行く約束をしてたわけでもないし、円堂のことだ。年末に関わらずサッカーの特訓を思う存分していたのだろう。

何せ、寝顔が満足感たっぷりの笑顔だ。

「(寝正月にさせる気はないけど、もう少しだけくらいなら寝かせてやるか)」

そっとベッドに腰かけて、あどけない寝顔にくすりと微笑む。
東は、そんな元旦の一時を楽しむと共に、これから襲い来るもう一人の幼なじみにして疾風魔神の彼に、どう現状を言い訳するかん考えるのだった。


‡風「東お前…」‡
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