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夏祭り〜豪円〜
「頭キンキンするーっっ」
そう言ってギュッと目を閉じながらも、どこか嬉しそうに笑う円堂を見やって豪炎寺もまた笑顔を浮かべた。
可愛い恋人の手にはイチゴと練乳たっぷりのかき氷。
それを一気に頬張ったのだ、が痛くなるのも仕方がない。
「円堂、なくなるわけじゃないんだ。ゆっくり食べればいい」
「へへっ!俺の必殺、超高速食いなんだ!」
ぺろっと舌を出していたずらっ子のように円堂が笑う。
同い年だというのに、まるで幼子のようなそんな行動に豪炎寺は、躊躇なく欲情した。
「いつもより赤くなってる」
ねっとりと、出された舌を豪炎寺が舐め上げた。
もちろんそれは、お祭りに来た人の往来の中で。
当然、円堂の羞恥心は一気に膨れ上がり爆発した。
「いかりのてっつい!!!!!!!」
ドゴーンッッと、盛大な音と共に豪炎寺の頭が地面へめり込む。
だが円堂はお構いなしにその場を超高速ダッシュで立ち去り、その後合流した鬼道に泣きついたとか。
しかし残された豪炎寺の顔は、これ以上にないくらい幸せそうだったと栗松が語った。
栗「それはそれは幸せそうな顔だったでやんスよ‥」
‡fin‡