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‡豪円‡

目覚めると、見慣れない天井があった。
「(そうだ…合宿で体育館に…)」
設置されている時計を見れば5時24分。
起床は6時と言われているのであと少しは眠れる。

ごろりと寝返りをうとうとし、ふと布団の中に違和感を感じた。
豪炎寺は不思議に思いゆっくり布団を捲ると、そこには体を猫のように丸めて眠る愛しい恋人の姿があった。

確かに寝る時は隣どうしだったが、布団は離れていたはず…

ちらと円堂の布団を見れば当然蛻の殻だが、布団自体は離れている。
「(夜中に忍びこんだのか…可愛い奴め)」
豪炎寺は目を細めて笑むと、起こさないように優しく抱きしめ眠りに落ちた。




「(なななな…なんで俺は豪炎寺に抱きしめられてんだ!?)」

5時41分
たまたま起きた円堂は、自分が無意識のうちに豪炎寺の布団に忍び込んだ事を知らず、パニック状態になっていたとか。

‡fin‡
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