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半→円


何をしても中途半端。

そんな俺だけど、

一年の時、キラキラと笑う君を見て、

一瞬で恋に落ちました。


俺は意を決して、放課後にサッカーボールを蹴っている君に声をかける。

「円堂っ!」

「ん?あ、半田!どした?」

蹴っていたサッカーボールを持って、とことこと笑顔で近づいて来る君。

あぁ!なんて可愛いんだろう!!

「あのさ、俺…好きなんだ!」

それは人生初めての告白。
円堂は一瞬びっくりしていたけど、すぐにっこりと笑った。

「俺も好きだぜ!」

「!!」

まさかの両想い!!

円堂に抱きつことした俺は、次の瞬間に固まった。

「昔からサッカー好きでさ、俺、ポジションはゴールキーパー!よろしくな!」

「え…あ、あぁ」

もしかして、『サッカー好き』と勘違いされた…?

思わず泣きそうになる。

どこまでいっても結局中途半端なのかな。
心内しょんぼりしながら円堂を見つめる。

あぁ、笑ってる彼はやっぱり可愛い。

「サッカー部員って俺一人だけだったからちょっと不安だったんだ〜」

「…へぇ、そうなんだ…」

あれ?

ふと思う。

つまりそれって、

「二人きりってことか?」

そう聞けば、彼は困ったように笑いながら頷く。

あぁ!神様!!
まだチャンスはいくらでもあるってことじゃないか!!

「よろしくなっ、円堂!」

「よろしく、半田!」

初めての一目惚れ

初めての告白

なぁ、俺、お前のことこれからもっともっと好きになりそうだ!!

その2日後、染岡が入部(もちろん円堂のスカウト)したことにより二人きりになることは滅多になかった。

‡fin‡
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