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〜アニメ放送後の話〜
「円堂…豪炎寺は行ったのか」
「あぁ…」
一人で帰ってきた円堂。
もしかしたら、円堂が行けば帰ってくるかもしれないと思い二人きりにさせたが…
「大丈夫か、円堂?顔色が悪いぞ」
「ん…鬼道…」
倒れそうになる円堂を抱きとめれば、微かに震えているのがわかった。
「豪炎寺…っく…豪炎寺ぃ…」
鬼道の胸に顔をうずめ、嗚咽を漏らす。
もう、俺達とサッカーはできないと…はっきり言われた。
豪炎寺が転校してきた当初も断れたけど、あそこまでハッキリと拒絶を感じたのは初めてだった。
そして、あの瞳。
「(豪炎寺、泣いてた…)」
きっと何か理由があるんだと思った。
それがどんな理由かはわからないけど…
だから、泣きそうな心を叱咤しながら笑って背中を見送った。
「円堂…」
「っ…本当は引き止めたかったんだ!」
本格的に泣き出した円堂を、鬼道はマントで覆い隠す。
「(豪炎寺め…恨むぞ)」
こんなに可愛い恋人を放って…それでもなお、コイツの心を捕らえて離さない。
「(あぁ、だけれど)」
今この胸の中にある体温は、確かに自分だけを求めていた。
‡fin‡