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□〜12月31日までの拍手文
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‡君と過ごす寒い季節〜風丸×円堂‡


「うわっ!さむぅ…っ!」

部室を出るなり体を震わせる円堂を見やり、風丸は溜め息をついた。
毎年毎年、この季節が寒いとわかっていながら幼なじみは薄着なのだ。

「ほら円堂」

だからこそ、毎年毎年風丸は自分の手袋を片方だけ円堂に渡し、やたらと長いマフラーを二人で一つのものにする。
そうして無条件で、円堂と体を密着させるのだ。

「へへっ、サンキュー風丸!」

「全く…風邪ひいたらどうするんだよ」

「えー?だってさぁ…」

ぬくぬくとマフラーに顔をうずめながら、円堂が少しだけ目を伏せた。
そしてほんのり頬を染めながら言ったのだ。


「今年も来年もその先もさ、風丸とこーして一緒に帰りたいんだもん」


「!!」


嗚呼、可愛いにも程がある!!

風丸は真っ直ぐ家に帰ることをやめ、可愛い可愛い幼なじみをもう一度部室に連れ込んだ。


‡風「我慢できるわけがない!」‡
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