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‡特別記念日‡
今日はやけに上機嫌だ。
いや、コイツが不機嫌になること自体そうないのだが、兎に角今日は上機嫌というのがよくわかるくらい………やはり上機嫌だ。
豪炎寺は、じぃっとカレンダーを見つめる円堂を見やって目を細めた。
そんなに穴が開くほど楽しそうにカレンダーを見る理由が、全くもってわからない。
そりゃ、確かに文化祭や体育祭など10月はイベントが盛り沢山だがしかし、それだけの理由であんなに上機嫌になるものか?
「…円堂」
「んー?」
「何がそんなに楽しみなんだ?」
「楽しみ?…あー、体育祭とか?」
「…だからカレンダーを見てたんじゃないのか?」
どうやら、イベントごとではないらしい。ならば一体なんだ?
何が円堂をそんなに上機嫌にしている?
ぎゅっと、背中から円堂を抱きしめてカレンダーを見上げれば、ハハッと明るい声が鼓膜に響いた。
「今日は10月1日だろ?だからほら…」
俺とお前の、背番号記念日!
『今日は無敵夫婦記念日!』
‡fin‡