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□否定的な私
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がたん、


余り心地のいいとは言えないだろう音が部屋に響いた。


さしずめ、私がいきなり立ったりしたから椅子が倒れたのだろう。




「や、やめてよ、」


椅子が倒れる音の後に響いた、ヒステリックな声。


拒絶する、私の声だ。


そんな私を心配したのか、彼は私に少しだけ近付いた。




「い、いやだ…!いやだっ…!いやだ!!」



彼が一歩踏み出せば、私は一歩下がる。


それは、まるで、私という存在が、彼という存在を全否定しているかのよう。



「───、」


「い…や、」



彼が私の名前を心配そうに呼ぶ。

そんな彼の声さえも拒絶したくなって、私は両手で両耳を塞いでその場にしゃがみ込む。



───呼ばないで…!呼ばないで!!


何度も何度も叫び続けたせいか、喉がはち切れそうに痛い。




「来ないでよ…!近付かないで…!!せっかく、心を無くせたと思ったのにっ…!!それなのに!!」




───貴方のせいで…!


「知らない…!知らないっ!!こんな感情知らないっ」




───こんな、熱くて痛い感情、知らない!




「優しくしないで!どうせ私に触れられないくせに!!」





───触れられないくせに、どうしていつも私の心に触れてくる?





「これ以上私を乱さないでよ……!目茶苦茶にしないで…!!」








───そんな綺麗な青で、私をみないで、

























(もう、つかれたよ)



───────────

ごめんなさい…



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