氷帝

□〜それから〜[☆]
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そして次の日
「岳人ごめん!待った?」
と少し遅れて来た英二が岳人に謝る
「べ、別に待ってネーよ…」
岳人はそう言うと、英二の腕にしがみつく
「岳人…?」
「別に良いだろ!恋人同士なんだかよ…」
岳人の服装は今日も女の子みたいな服だった
「今日も女みたいだね」
「姉貴が着せたんだ!」
岳人は顔を真っ赤にしながら英二に言った
そして彼らは遊園地に行った
始めに入ったお化け屋敷で岳人が悲鳴をあげ、ジェットコースターでは英二が悲鳴をあげた
そして楽しい時間はあっという間にすぎ、夕方になった
すると岳人が
「きょ、今日は俺んち…く、来るか…?」
と家に泊まらないか誘ってくる
「え?別に良いけど…?」
「そ、そうか…」
そう言うと歩き出した
英二はそんな岳人をいきなり後ろから抱きしめてしまう
「え?英二!ど、どうしたんだよ!」
慌てる岳人に英二は
「だって…岳人が何処か遠くへ行っちゃいそうだったんだもん…」
と囁く
「わ、分かったから離してくれよ…」
岳人がそう言うと英二は岳人を離す
「ご、ごめん…」
沈む英二に岳人は
「だ、大丈夫だ!気にするなよ」
と言う
そんなこんなもあって二人は岳人の家に行く
岳人の部屋は相変わらず趣味で集めた羽根のアクセサリーが飾ってあった
「英二?どうした?」
飲み物を持ってきた岳人が英二に訊く
「いや〜相変わらずだにゃーって!」
「なんだそれ!?てめぇなぁ!!」
思わず岳人は怒鳴ってしまう
「話しが変わるけど、何で岳人の家に連れてきたわけ?」
と真剣そうな顔で英二が岳人に訊く
「だって…最近菊丸と逢ってないからさ…あんまり、離れたくないんだよ…」
と岳人は英二の服の袖を掴んだ
「岳人…」
英二が抱きしめついでに岳人にキスをする
それは岳人が余りにも可愛すぎたからであった
しばらく二人はキスをしていたが、英二がふと気付き、唇を離す
「英二…?」
岳人が訊くと英二は
「いやさ、岳人の家族は?居たらちょっとさっきの会話は…ねぇ…」
と少し赤くなりながら頬を人差し指でかく
「え?家族?みんな今朝、婆ちゃん家に泊まりに行って二、三日帰って来ない…」
と岳人が言うと立て膝にした岳人の脚のところのスカートがめくれて下のパンツが見えた
それに少し目を奪われながらも英二は
「そ、そうなんだ…岳人は行かなかったんだ…」
「あぁ…英二と約束したしな…それに久しぶりに逢えるのはこっちも同じだし…」
岳人はそう言うと俯く

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