六角

□焼き餅[new]
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ある日の六角の部活中だった
「ちーっス!来たぜ!ダビデ!」
「あ、桃…早かったな…」
突如現れた青学の桃城に、みんなが目を点にした
「って、まだ部活中だったのかよ…邪魔したな…」
「いや、構わない…見学でもしててくれ」
「見学じゃなくて偵察になっちまうかもよぉ〜」
なんて桃城が天根と話していると、黒羽が二人の側にやって来た
「珍しいな、桃城が居るなんて…」
「こんにちは、今日はダビデんちに赤也と裕太と三人で泊まりに来たんスよ!」
そう言って再び天根と会話する桃城に黒羽は眉に皺を作った
…‥―"ダビデ"?
その後、裕太・赤也と天根の前に現れ、一瞬にして天根は三人に取られてしまった
「あのさぁ、ダビデ…」
「どう思う?ダビデ」
「ダビデ、お前な…」
三人が言うあだ名が何故か黒羽の耳に違和感として入ってくる
元々、"ダビデ"というあだ名はバネさんが少し男らしく育った天根と図鑑か何かで見たダビデ像がそっくりだった事から来ているモノなのだが、六角の生徒ではない三人が言うと、どうやら黒羽は不快に思ってしまう様だ
「お前等、いい加減にしろ!」
とうとう、黒羽は4人に向かって怒鳴り付けてしまった
「すんません…練習やらないで…」
と天根が謝ると、黒羽は肯定もしないけど、否定もしないで彼の頭をぐしゃぐしゃと撫でた
「お前等、そのあだ名は何処から取り寄せたんだ?」
「ダビデが呼んでくれって…」
「折角友達に成ったんだから、ダビデが良いって…」
と素直に言う桃城達に黒羽は怒る相手を間違えたかと思った
「だから俺たちも苗字で呼び合わなくなったんだよな!」
そのうち黒羽は怒っている事がバカバカしくなって、ふぅとため息をついた

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