氷帝

□充電完了☆[new]
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日曜日、いつも通り目覚ましで目を覚ます
あーっ…身体が凄く重い
昨日は仕事が終わり次第、居酒屋で深夜3時まで桃や海堂、大石や手塚なんて昔から馴染みのある奴らと呑んでいた
その前は3日連続で残業…
とっても眠いし、とっても怠い
2度寝しようかと瞼を閉じた瞬間、玄関のドアが開いた
泥棒か…それとも俺が合鍵を渡したたった一人の大切な恋人か…
入ってきた人は無言でドタドタと寝室まで来てドアを開ける
昔から変わらないおかっぱの髪に、まるで女の子みたいな服装…
どうやら進入してきたのは後者の方で、ベッドにくるまっている俺を見て溜息をついた
「おい、菊丸…いつまで寝てるんだよ…」
「うるさぁい…俺はお疲れだから、お昼まで寝るの!」
ヤツは再び溜息をつくと、ベッドの方までやって来た
「マジで起きろよ…昔っから寝起きが悪ぃんだよ!てめぇは!」
岳人はそう言うと、俺の腹部に思いっきりひじ鉄を入れた
「ぐはっ…!?」
いきなりの出来事に布団から出て情けなく腹部を押さえる俺…
「お前も、昔っから乱暴な起こし方は変わらないのにゃ…」
「うるせぇ」
なんて顔を逸らす岳人に、ちょっと意地悪
「俺の可愛い恋人の向日君が俺にキスしてくれたら2度寝しないであげるよ」
ホントはさっきのひじ鉄で眠気なんて飛んでしまったのだけれど…
「うぅ〜…」
なんて悔しがる顔を見てると、早くして欲しくなって急かしてみる
「あ〜、眠く成っちゃったぁ…寝ようかな…?」
「分かったよ!すりゃぁ、良いんだろ!」
岳人はそう言うと、俺に顔を近づけた
そして、ちゅっと触れるだけのキスをする
そのまま俺はヤツの口唇を開け、深いキスを堪能した
口唇を話した時は、二人とも息が上がっていて、続きもしたいくらいに身体が熱を帯びていた
「こっコレで起きたかよ…」
「うん、充電完了だよ!だから、続きやらしてね!」
「はっ!?ちょっとまて!?」
嫌がる岳人を布団にねじ伏せて身体中にキスをする
日曜日の朝はまだこれから始まったばかりだ

The end
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