氷帝

□my lover[☆]
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「菊丸!」
ふと気付いたら俺は寝ていたらしく、目の前に頬の膨れた愛しい恋人が居た
ここは向日の部屋…
今朝9:00になんとなく呼ばれ、ずっと二人でDVDで映画を観ていた
そして、現在時刻は17:00…
今日は泊まる用意してないんだけどな…
「あはは、ごめん…」
と謝ると
「ごめん…じゃねぇよ!」
と強く頬を抓ってきた
「だってぇ、同じ映画ばっかり観てんだもん…」
計8回くらい…
「あのな…俺はコレが好きなんだよ!それに…」
「それに?」
「あ゛ーっ!言わねぇ!絶っっっ対に言わねぇ!」
あれ…?
ガックン、顔真っ赤じゃない?
「それってさ、寂しいってこと?」
「ちっ違ぇよ!バカ丸っ!」
そう言いながら、俺を蹴って向日はベッドに転がる
その時チラッと見えた脇腹にドキッとしてしまった
「ねぇ、誘ってんの?」
覆い被さる様に抱きつき、耳元で囁いてみた
帰ってくる返事は想像していたけれど…
「バカ猫っ!んなわけあるか!」
案の定、起きあがった向日の頭が俺の顎に勢いよく当たる
「いってぇ〜っ!」
「いぢ〜っ!」
すると、向日は自分の頭を抑えながらこっちを睨んだ
「なんでベッドに転がったぐらいでお前を誘うんだよ!」
「でも、ヨクジョーしちゃったからさ…ね?駄目?」
ちょっと低い声で甘えてみる…
なんか、そうすると向日はすんなりと受け入れてくれる事が多いからだ…
俺だって学習するんだもん!
「ちょっ…ちょっとだけな…」
そんな可愛い恋人に俺はちゅっと優しいキスをした

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