氷帝

□〜それから〜[☆]
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「岳人…そんなに俺のこと…」
英二が言うと岳人が
「俺な…英二のこと…好きなんだよ…だから、良いだろ…」
と泣き出す岳人に英二が優しく岳人を抱きしめ囁く
「岳人…俺も岳人に逢えなくて…側にいられなくて…苦しかったんだ…愛してるよ岳人…」
岳人を抱いた腕に力が入る
そして、岳人はその力に安心する
「英二…」
岳人が英二の顔を見上げると英二はキスをしてきた
それは深いキスだった
英二の舌が岳人の口の中で暴れ回る
それに岳人も英二の舌に自分の舌を絡めてきた
そして二人はクチュックチュッと音を起てながらキスを味わい始めた
「んん…」
と言う声が岳人の口から漏れる
唇を離すと英二が
「気持ち良かった?」
と岳人に訊く
すると岳人は頷く
「じゃぁ下、攻めても良いよね」
と笑いかけると
岳人の服を脱がし始める
そして、首筋から、胸の突起へと舌を伸ばす
「ちょっ、英二…」
と涙目で恥ずかしいのを訴える
しかし、セックスと言う行為に恥ずかしいも目立ちたいもない…
なるべく他人から見られないようにと言うことはしても、している相手から見られない様になどは出来はしない
そして、英二は岳人の男を服の上から指でなぞる
「いやっ!」
と言う岳人の声をもっと聞きたがっているように英二はスカート、下着と脱がしていく
そして英二が岳人の男に手をかけようとしたときだった
岳人が柔らかい体を有効に使って英二に手で目隠しをしたのだ
「ちょっ岳人!?前が見えないって…」
と英二があわてると、岳人は
「いい!見なくて良い!」
と言うのだ
そう言うことをされると余計岳人をいじめたくなった英二は
「じゃぁ、仕方ないね…」
と言って手探りで岳人の男を捜した
しかし、探し当てたのはもっと後ろにある岳人の蕾だった
「これかな?」
と英二は言うと、岳人の蕾を嘗め始めた
「ちょっ!やめっ!」
今まで襲われたことのない快感が岳人を襲う
すると、徐々に岳人は力を入れることが出来なくなって目隠しが取れてしまう
「あれっ!ここは俺の男を入れるところだった…」
と言って、英二はビンビンに立っている自分の男を岳人の蕾に入れた
「っつ…あっ…」
そして、英二は動き始める
「あっあっあっ!」
岳人の喘ぎ声が部屋中に響き渡る
英二は岳人の中で暴れるだけじゃなく、岳人の男を持って擦ってくる
二倍の快感にとうとう岳人は我慢できずに精液を吐き出してしまう
そして、暫くすると英二も岳人の中で精液を散らした


行為が終わると二人はそのままベッドに倒れ込んだ
息を整え、英二が岳人の中から出ていくと、英二は岳人を抱きしめながら話し始めた
「岳人だけだよ…こんなに愛したのは…今まで大石も不二も手塚も好きになったけど、全部実らなかったし…岳人ほど好きじゃなかったってか、只の“好き”だったんだよにゃ…」
「俺も侑士好きになったけど、お前ほど夢中になれなかった…」
とお互いに好きだった人の名前を言う…
「だから俺たちは愛し合えるのかもしれないね」
と英二が岳人に微笑んだ
「そうかもしんねぇな」
と岳人も英二に微笑んだ
かくして二人は久しぶりに愛の確認が出来た
今度はいつ逢えるか分からないが、なるべく連絡を取ることにした
また逢える日まで…

The end
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