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□† お正月企画 †
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「明けまして、おめでとうございます。」
「今年もよろしくお願いいたします。」


二人、交互に挨拶の言葉を口にして、
ぺこり…と、頭を下げる。


「…さて、では、
折角、用意していただいたんで、
まずはこのおせち料理とお酒をいただきますか?」
「そうだな、そうしようか。
ほらっ!チャンミン、杯をもって!」
「いただきます。」


杯に満たされた日本酒を、
静かに喉へと流し込むと、
チャンミンは、その杯をユンホへと向ける。


「うん?」
「…ヒョンは?どうします?」
「…そう、だな…。
今日は、もらおうかな?」
「じゃあ…」
「うん。」


受け取った杯、
注がれた酒をくいっとあおって、
ユンホは目の前に置かれた、
見事なおせち料理に満面の笑みで、
“「いただきます。」”と手を合わせ、
箸をのばした。


「…新年、だな…。」
「…“新年”、ですねぇ…。」
「…明けた…のか…な…?」
「…“明けない夜は無い”んでしょ…?」


…とんでもないほど、
色々な事が起こった昨年…。

変わったこと…、
変わらないこと…。

様々な事柄が、
二人の胸中に過ぎる…が、
その表情は穏やかで…。

そんなお互いに、
互いが、安堵する…。

優しく流れる、
静かな時を、
二人は、ゆったりと感じていた…。

















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