Novel Tales

□PRETTY
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ついつい目で追ってしまうのは、
綺麗な飴色の髪をした
憂い顔の彼女。


「なぁ・・・あいつって、いっつもツンツンしてねーか?」
「なんだルーク、気になるのか?」
ガイに指摘され、
ルークは顔を真っ赤にした。
「なっ・・・ち、違ぇよッ!!つか、なんで俺があいつの事なんて−−」
必死に思ってもいない事を弁解する姿は端から見ればほほえましいが、逆に腹立たしくもあった。
「・・・なんだか腹が立ちますね☆」
ジェイドは白々しい程の笑顔で、静かに、誰にも聞こえない様な声で
唱え始めた。
「天光満つる所に我はあり、黄泉の門開く所に−−−」
「たッ・・・大左ァ!!?だめですよこんな街中で!!」
アニスはジェイドに抱き着く様に止めたが、
彼は鬼畜のスイッチが
入ってしまった様で。
「インディグネ「大左!!」
アニスが耳元で大声で
叫び、
ルークが神の雷の生贄に
なることはなかった。



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