Novel Tales
□雪山キャンプ
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「ふぃ−−−・・・疲れた・・・」
「なによ!根性無いわね、カイウス」
「なっ・・・そういうお前はどうなんだよ!」
「まあまあ、二人共」
雪山を上り始めて3時間。
そろそろ体力に限界が来ていた。
「じゃあ今日はここで野宿にするか。ルビア、テントの用意」
「はぁい、お兄様」
「・・・調子いいやつ」
「・・・なぁ、なんか寒くないか?」
「べつに平気よ。カイウスは心が寒いんじゃないの?」
「ばっ・・・そんなわけないだろ!?服装だよ服装!」
「そんな涼しい格好してくるからよ!せめて上着持ってくれば?」
「・・・悪かったな」
「まったく・・・」
ぶつぶつ言いながら、
あたしはカイウスに抱き着いてやった。
「感謝しなさいよ、あたしが暖めてあげるんだから」
「なな何言ってんだよ!!いいってそんなの!!///」
照れてる照れてる。
ああ−−−こうして見ていると可愛く思えてくる。
耳まで真っ赤だ。
「あたしもう寝るから。
おやすみカイウス」
「・・・おー・・・」
「・・・あ」
テントの中をのぞいたアーリアが呟いた。
「熱いな〜お二人さん」
「どうするの?せっかくいい感じなのに・・・」
「外で寝たりなんかしたら死んじまうぞ・・・」
夜中、二人が偶然目を覚ますまで、外で仲間三人立ち往生していたのは言うまでもない。
End
★あとがき
雪シリーズ第二弾。
あたためあうカップル。
さすがにルクティアみたいにするわけにもいかず抱き着く形に。
さーて次はフラノール、
ロイコレ書くぞー!
その前にジェイアニね!
2007 10/08