Novel Tales

□寒い日には
1ページ/1ページ

「くしゅっ」

雪の降る街で、少女が小さくくしゃみをした。

「おいティア、大丈夫か?」

「あ・・・大丈夫よ、もうすぐ宿だから・・・」

それでも、剥き出しになった二の腕はとても寒そうだった。

「そういうルークは大丈夫なの?とくにお腹」

「うっ・・・大丈夫だよ」

俺が腹をおさえながら言うと、ティアがくすりと笑った。

「やっぱり寒いのよ」

「いっ・・・いーだろ別に!」

それにしても寒いな。

俺もティアも身体は冷えてるだろうし−−−



・・・まてよ。



冷えてるって事は、あたためりゃいいんじゃねーか?


「ティア、こっち来て」

宿の部屋に入り、俺はティアを側に来させた。

「・・・?ルーク、どうしたの」

「いいから」

幸い今日は二人だけで来たから、邪魔するやつはいないはずだ。

「ルーク・・・・んっ!」

俺はティアの肩を強く掴み、唇を塞いだ。

「るっ・・・ルーク!?ま、待って・・・や、あ・・・っ」

息が苦しいのかティアが俺の胸をどんどん叩いて来る。


キスをやめてやる気は毛頭ない。

ベッドに押し倒して、
さらに深く、

「る・・・るーく・・・?っあ、やぁ、んっ」

口の中に舌を侵入させて、抵抗されないように手首も固定しておく。

「やぁあ・・・あっ・・・」

俺はティアの頬に触れた。



−−−−熱い。


「っ・・・は、いきなり何するの!!」

「ごめんごめん。でもさ・・・暖かくなっただろ?」

「・・・・〜っ・・・ばか・・・///」

ティアは顔を真っ赤にして、俺に抱き着いてきた。

「・・・ティア?」

小声で、ぽつりと。

「・・・つづき」




熱が冷めるまで、求めあって。




End


★あとがき

最後がちっと意味不明。
ティアの「調子に乗らないで」と「ばか」は愛情表現だと思う。


2007 10/07
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ