他神・総受け

□好きな子ほどいじめたくなる
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※神威は神楽と同居してなくてたまーに学校に来るという設定で











 好 き な 子 ほ ど い じ め た く な る








 「かーぐー    らっ!」 

 たまーに気が向いて学校に来るとまっさきに神楽を探す。(大体昼飯食べてくるから昼休みぐらいに学校に着く)
 探すって言っても神楽の居場所はすぐわかるんだけど。
 名前を呼ぶとあからさまに嫌そうな顔をする神楽。昔はにいちゃんにいちゃんってうざいほど後ろをくっついてきたのになんだろこの変わりようは。
 むかつくからほっぺたをぎゅーっと引っ張る。

「はにふんひゃヨ ははあにひ
 (なにすんだヨ  ばか兄貴)」

「はは、何言ってるかわかんないよ神楽
 大体そんな口の利き方兄ちゃんにしていいと思ってんの?」

「わはっへんひゃへーは
 (わかってんじゃねーか)」

 また昔の可愛かったころの神楽を思い出して一人悲しむ俺。
 まあ今も可愛いけど。
 でもやっぱりむかつくから頭突きを食らわせる。
 「いったいアル!!このバ神威〜!!!!」そんなことを叫んでる神楽は無視。
 そうだ、天パ先生を探しに行こう。

「あ、クソチャイナにクソチャイナ兄」

「クソって何アルか!こいつと一緒にすんじゃねーヨ このクソガキ!」

「おれだってクソじゃねーよ それ以前にガキでもねェ」

 そこにきたのはいつも神楽にちょっかいだしてくるやつ。
 絶対神楽の事好きだよね。とりあえず殺そう。
 名前はたしかネタとかオキタとかヒルネとかそんなん。
 流石に公衆の面前で人を殺すのは気が引けるからな。
 いや、嘘。公衆の面前で殺ると後々面倒だからな。

「ねぇネタくん、ちょっと体育館裏こない?」

「ネタって誰でィ
 体育館裏ってアレですかィ?愛の告白?
 残念ながら俺にそんな趣味はないぜィ」

「愛の告白の前に死の宣告をプレゼントしようか?」

 神楽は可愛いから何してもまあ許しちゃうけどこいつは無理。
 いらっとくるとすぐに殺したくなる。

「神楽の事いじめていいのは俺だけなんだから。
 俺の特権盗むつもりなら殺しちゃうゾ?」

「その娘やんなァ俺でィ」

 俺もネタくんも戦闘態勢に入る。
 ネタくんは俺にかなうとでもおもってるのかな。
 周りに居たひとたちはさーっといなくなった。
 神楽を除いて。

「おまえら何言ってるアルかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 チーター顔負けの速さで俺たちに寄り鉄拳を食らわせてくる神楽。
 うん、さすが俺の妹。

「おまえらサディスティック星の王位争いでもしてるアルか!
 大体私のことをいじめようなんて100年早いネ!!」

「サディスティック星ってどこにあるの?」

「そーいう問題じゃないアル!!」

「天王星と海王星の間にあるぜィ」

「「え、そうなの?」」

(あ、こいつらばかだ)
 
 さすが神楽、俺と息ぴったり。
 ネタくんが俺の知らない事知ってたのはむかついていらついて瞬殺してやろうかと思ったけどもっと苦しめて殺した方がいいな、と理性で止める俺。やっぱり俺は大人だな、と思いました。アレ?作文?

「神楽、邪魔だよ
 この悪い虫なら兄ちゃんがやっつけといてあげるから」

「たのんでねーヨ」

「チャイナはさがってろィ
 この変態シスコン野郎は俺が叩き潰してやりまさァ」

「いや、だからたのんでねーヨ」

 もう一度戦闘態勢にはいる俺とネタくん。
 じりじりと近寄っていく俺たちに対し神楽は後ずさりしていった。

 授業開始のチャイムと共に床をけった。


「銀ちゃんよんでこよう」


 このあとネタくんと一緒に天パ先生に頭を汚いスリッパではたかれた。











end

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