物置
□過去拍手小咄・壱
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*2011年1月度掲載分*
《 if … 》
「もし、私に死神の力があったとしたら…どうなっていたのでしょうね」
「死神?緋真がか?」
白哉の声には笑いが含まれていた。
「もう!白哉様、笑いましたね!?」
緋真が頬を膨らませた。
「何も変わらぬ。必ず私の妻になっている」
白哉の言葉に緋真は膨らませた頬を赤く染めた。
その様子に白哉は目を細め、人差し指で愛らしい頬をつついた。
………………………
あの会話をしたのは何時だったのだろう。
あの時、胸中に湧き上がった想いを私は緋真に語りはしなかったが…。
『もし、お前が死神ならば…ずっと私の傍に居られるのだろうか…人間の魂魄として現世に転生する事無く、私の隣に ――― 』
………………………
静寂と闇に包まれた自室から独り庭に目を遣る。
“私はいつでも白哉様のお傍におりますのに…”
まるで緋真がそう語り掛けているかのように、この冬初めての雪がゆっくりと白哉の目の前を降りていった。
fin
緋真が死神だったとしたら…びゃっくんは「その行動には覚悟がある(by 4th映画)」とか「死神としての誇り」とか言わなさそうです。
過保護な感じで
※イラストを追加しました。
この文にはどうしてもびゃっくんを描きたかったのですが手を着けられず…1月29日にようやくUP。
ちなみに今回は輪郭のみ原作絵を写しております。