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□幸せの涙
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この戦争が終わればいい。
そう人々は願っているだろう。
でも私は…
『終わらなくてもいい…。』
そんなことを思ってしまう私はなんて悪い奴なんだろう。
ユ「何がだ?」
『へぇっ!?あ、ユウ…』
私が今いるのは、私以外はあまり来ない所。
来て会うとしてもユウくらい。
ユ「…ほらよ。」
ユウはココアを差し出す。
『…ありがとう。
どうしてこんなとこにいるの?』
ユ「それはお前も同じだろ。」
少しの沈黙がつづく。
ユ「……何が終わらなくてもいいんだよ。」
ふりだしに戻ってしまった。
『……この戦いが。』
ここに来ると私は素直に気持ちを出せた。
それを知っているのは昔から一緒にいるユウだけ。
『この戦いが終わってしまえば私たちは、バラバラになるでしょ…?
初めは終わってほしいと思ってた。
でも今は皆と一緒にいたい…。』