義…尚
□思い出
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―――あれから
何年経ったんだろ
久し振りに東京にきたよ
………
まだ怒ってる…?
僕は好きだよ
…………
………………
「あれヒサシ!!久し振りだね!!」
「テル!!久し振り!」
「今日は写真出てきたから家に行こう!」
「…うん!久し振りの東京だしっテルの家泊りだしー久々の連休楽しむ」
俺、外村 ヒサシ
会社の転勤で今大阪にいる仕事はパソコンと睨めっこな世界
大阪の前は東京にいた
テルとは高校時代の同級生で未だに腐れ縁
テルは音楽関係のプロデューサーでお互い貴重な休みを費やした
「いやー相変わらずスゲー豪邸な事」
「いやいや……ヒサシ遠慮せずに上がりなよ!あっビール用意してたから」
「ありがとう!テル」
テルの豪邸
部屋は隅々まで綺麗で
机の上の箱に目がいった
「テルこれ」
「あぁ写真だよ、適当に見てなよ」
この箱を開ければ昔の思い出に浸り
きっと忘れられない思い出まででてくるのだろう
ヒサシはゆっくり箱を開けた