08/06の日記
23:26
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この数字が大きいか、小さいか。
この年数が長いのか、短いのかはわかりませんが……祖父に一言。
さようなら。
と、私事から入ってこんにちは、こんばんは。ポチ吉です。
やー爺ちゃん死んでドタバタしてましたよ。家が古いのでへんな決まりがあるはある。
例えば『訃報を知らせるのに男二人で回らなきゃいけない』とか言う妙な風習があるんですよ?
で、当然、そんな面倒な決まりに従うポチ吉では無い!
完全無視で一人で挨拶回り。『どんだけこの辺に集まってんだよ、ポチ一族』と恐ろしく遠縁の親戚の家の門を叩く事数件。
……初めの内は、普通だったんですよ。『まぁ……残念ね』とか、『お悔やみ申し上げます』見たいな事を言われてたんで。
ですが、途中から家の人の視線がおかしくなったんです。祖父の訃報を知らせると、驚き、何かを言いたげに自分の背後に視線を向ける。
そう、まるで、ポチ吉以外に、誰か……それも居る筈のない誰かを見るように……。
その理由は、最後に行った家で明らかになりました。
「……あんた、二人で回るように言われんかったんか?」
「? 言われましたけど、みんな忙しそうですからね。自分でもこれ位はできますから……」
「……」
苦虫を噛み潰したような顔/言葉を選ぶような雰囲気
そんな顔をしたお婆さんの、
「……後ろ」
言葉に、
「え?」
振り返ったポチ吉の視線の先には、いない筈の――
本当はちゃんと二人で回ったよ?
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