バトテニ
□バス
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手塚視点
合宿当日のバスのなかは、修学旅行気分で普段より皆テンションが高い。
普段関わる機会も少ないのにも関わらず、他校生たちと仲良さげに騒いでいる。
俺のとなりには不機嫌そうに窓の外を眺めている
ライバルの跡部景吾が座っている。
跡部は気付いているのだろうか?
それとも単に煩い部員たちに腹をたてているのだろうか‥。
果たしてBRに巻き込まれたことに気付いている・・・いや思っている者は何人いるのだろう。
それともこれは俺の思い過ごしだろうか‥。
「ねぇ手塚。一緒にトランプしようよ。顔に出やすい真田相手じゃ飽きちゃったんだ。」
前に座っていた幸村からトランプの誘いがあり、断ろうとした。
「いや、俺は‥」
すると儚げな笑みを浮かべ幸村は
「それ跡部と手塚の分だからね。」
無理矢理俺にカードを渡してきた。
跡部は嫌そうな視線を俺に向けていた。
しかし、渡されたカードの間にあるメモに気付いた。
どうやら幸村と真田、跡部も同じコトを考えていたようだな。
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