小説

□ちいさなひばり
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ある日を境に、雲雀は小さくなってしまった。

「クフフ‥可愛らしい姿ですね♪」

原因はこの変態‥じゃなくて、骸。
コーヒーに幼児化の薬を盛られ早五分。

「むくろ!!はやくもどしてよ!!」

鋭い瞳も小さくなれば可愛らしくなる。

「この薬は一週間続きますので、僕にはどうすることも出来ません」

見た目が5才児になってしまった雲雀はポカンと口開けたまま骸を見つめた。いや、見上げた。

「たまには良いではないですか」

ヒョイと抱き上げられ、骸の顔が近くなる。

「よくない!!」

ペチペチと顔を叩く。だが、骸にとっては痛くも痒くもない。

「おや、もうこんな時間ですか」

時計を見れば、針が12時前を指している。

「今日はオムレツで良いですか?」

ふわふわしている髪を撫でながら問う。

「うん」

こくりと頷く姿は可愛らしく愛らしい。

「では待ってて下さいね」

小さな雲雀をソファに下ろし、キッチンへ立つ。暫く経つと、良い香りが漂ってきた。

「出来ましたよ、恭弥」

骸はトレーに二人分の食事をのせてキッチンから出てくる。

「いまいくよ」





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