Long

□9th
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「おはようございます。」


次の日、またいつものように渚は局長室で挨拶をした。


「おはよう。今日は特に任務もないし、好きに過ごしてくれて構わないヨ。」



「はい。では失礼します。」



彼女は局長室を出た。



することもないし、賢木の手伝いでもしに行こうか。


これからの予定が決まり、渚は嬉々として廊下を歩いた。






「修兄ー?」


「あ、渚ちゃん!」


医療研究課には、賢木の他にチルドレンと皆本がいた。


「おお、どうした?」


「ん、何かお手伝いできないかなって思って。」


「そいつは助かる。」



「なぁなぁ、渚ちゃんの家、いつなら行っていい?」


薫が渚に話しかける。


「いつでもいいよ。」


彼女がそう答えると、薫は目を輝かせた。


「じゃあ今日!今日がいい!!」



「なっ…薫!そんないきなり失礼だろ!」



「いいですよ。」



「俺も今日は空いてるしな。」



「えー、賢木先生も来るの?」


賢木が発した言葉に、至極嫌そうな顔をする紫穂。


「まぁ、皆本はんからしたら賢木先生がおった方がええやろしな。」


「そーいうことだ。渚の手料理も食べたいしな。」



「しゅ、修兄!?」


手料理が食べたいなど、賢木ならばいろんな人に言っているだろうが、渚は慣れておらず照れてしまう。



「じゃあ、今晩お邪魔します。」


「えぇ、待ってま……」



「ザ・チルドレン、岡崎渚、至急局長室に来てください。」



渚の言葉を遮り、局内アナウンスが流れた。



「ごめん修兄。手伝いに来たのに…」


「気にすんなって。ほら、行ってこいよ。」


「…行ってきます。」



そう告げて、彼女は局長室に瞬間移動した。



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