Long

□7th
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次の日、午後から出勤して渚は任務につく。


大した任務ではなく、すぐに終えることができた。



バベルに帰ると、彼女はチルドレンと皆本に出会う。


「お!渚ちゃん!」


「こんにちは。」



渚が挨拶すると、3人は声を揃えて元気よく返した。


皆本は先日賢木から言われたことがあってか、複雑な表情をしている。



「ごめん!」


何故謝られたかわからない渚は、ただ首を傾げているだけだった。


「どうしたんですか?」


「…この前、はじめましてなんて言ってしまって…」


彼が申し訳なさそうに説明し出せば、渚は納得したらしく苦笑する。


「気にしてませんよ。」


「あぁ、やっぱりわかってたんだ…」


しかし何故今さらそれに気付いたのかはよくわからないといった様子だ。


「あ…修兄から聞いたんですか?私は全然気にしてませんよ。それに、昔空港でしたのは挨拶のうちに入らないと思いますから。」


「…ありがとう。」


彼女の手をがっしりと握り、皆本は喜び礼を言う。



「皆本ー!」
「皆本はん!」
「皆本さん!」


それを見て口々に怒るチルドレン。


「あっ、ごめん…」


皆本は慌てて手を離した。



「仲いいんだね。」


渚は少し羨ましそうに呟いた。



「…あ、そうだ!なぁ、今度渚ちゃんの家行っていい?」



「え?」



「うちも行きたい!」


「私も行きたいわ!」


何故いきなりそんなことを言ったのかはわからなかったが、ここにも引っ越しの話が伝わっているのかと思うと頭が痛くなる。


しかし、彼女らの言ったことが嫌なわけではなかった。


「いいよ。」


彼女は快く承諾する。


「でも、迷惑なんじゃ…」


「大丈夫ですよ。よろしければ皆本さんも来ませんか?」



「えっ!?」


「大勢の方が楽しいですし。もちろんその時は修兄も呼びますから、話し相手の心配はしなくても大丈夫ですよ。」



「いや、そういう意味で言ったんじゃ…」


「じゃあ、いつがいいか決めておいてください。」



「うん!」


「ほな、またな!」


「さようなら!」



具体的には決まっていないものの、家に招待するという約束をして彼女らは別れた。



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