Long
□5th
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「やめなさい。」
男は渚の声に振り向いた。
「特務エスパーか。」
男はそう言うが、破壊をやめようとはしない。
それどころか仲間が数人何処からともなく現れた。
チルドレンは、少し驚いている。
「半分、任せてもいいかな…?」
しかし渚がそう尋ねると、口々にわかった。、と言った。
「さてと…」
渚は右手を前に翳し、念動力で次々と相手を気絶させていく。
「くっそ…」
1人だけ、まだ動ける者がいるようだ。
ESPの攻撃に強いのか。
彼女は男の背後に回り込む。
「これなら、効きますか…?」
至近距離から念動力の攻撃を加えると、流石に耐えられなかったのか男は倒れた。
ちょうど、チルドレンも倒し終えたようだ。
渚が戦っていたところに比べると、少し荒れが大きい気もする。
「想像以上、だな…」
建造物の屋上に立ち、兵部は彼女らの戦闘を見物していた。
「ソンナニ強ソウニハ見エナカッタゾ?」
「あれだけならな…だがあの子は力の10分の1程度も出していない…」
流石だと呟き、兵部は瞬間移動して消えてしまった。
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