Long

□16th
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「大丈夫ですか、少佐…」


「あぁ、心配ない。」


今この部屋にいるのは兵部一人だ。


話している相手とはコンピューターを通して離れた場所でやりとりをしている。


「ですが…!」


「気にするなって言っただろ?それに、いくら言ったって僕はやめる気なんてないよ。」


それだけ言って、相手の言葉を待たずに通信を切った。



少し前に、見てしまった未来――――


それを変えようと、兵部は今単独で動いている。


時々心配して真木がついてきたりするが、だいたい一人だ。


「…疲れたな。」


学生服を脱ぎ捨て、ベッドへ倒れ込む。


シャワーは朝でいいや。


渚を送る前に浴びればいい。



これだけ疲れていてもあの少女のことを気にかけているのだから不思議だ。


もっとも、この疲れの原因には彼女も関係しているのだが。



そんなことを考えながら、彼は眠りについた。



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