Long
□7th
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「〜♪」
安売りしていた野菜がたくさん買えて、渚はかなり機嫌がよかった。
スーパーの帰り道を歩いて帰る。
瞬間移動が使えるのに歩いて移動する彼女は、まわりの人間からすれば変わり者らしい。
超能力が嫌いなわけではなく、彼女自身歩くことが好きなのだ。
部屋に着くと、昨日と同じように兵部と桃太郎が居た。
「おかえり。」
「オカエリー!」
「ただいま。」
家主の帰りを他人が待つのは如何なものか。
「夕飯、食べていきますか?」
「いただくよ。」
にも関わらず、何故食事に誘うのかと、彼女自身疑問に思っていた。
「今夜はオムライスにしようと思うんですけど、食べられますか?」
「大丈夫だよ。手伝おうか?」
「いいですよ。座って待っててください。すぐ作りますから。」
渚が断ると、兵部は少しだけ寂しそうな顔をした。
気になるが、早く作らなければならない。
彼女はキッチンへ向かう。
そして調理を開始した。
――――――…
「できましたよー。」
「ありがと。美味しそうだね。」
「美味ソー!」
渚は3人分の食事をテーブルに置いた。
それから3人で食事を楽しむ。
明日の出勤が遅くていいということもあり、今日はたくさん話せると彼女は喜んだ。
だが兵部の予定にも合わせなければならない。
彼も自分とほぼ変わらぬ年齢だろう。
学生服を着ているのだから、学校にも行っているかもしれない。
昨日と同じく22時頃まで話をして、兵部と桃太郎は帰った。
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