Long

□6th
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「なぁ、賢木先生。渚ちゃんといつ知り合ったんだ?」


「ウチも聞きたい!」


「私も!」



チルドレンは賢木に聞き出した。



「俺と渚の出会い、か…」


彼が皆本の方を見ると、無言でいたがかなり聞きたそうな顔をしている。



「…確か、9年前だったかな……」










――9年前―――――


中学を卒業した賢木はバベルに呼ばれ、その本部へとやってきた。


いつかのESP検査の結果を見て、スカウトしたいのだろう。


受付で名前を言うと、彼は局長室に行くように言われた。



「失礼します。」


ノックし、賢木は局長室に入る。



「君が賢木修二クンだネ?」


「はい。」



「実はね、君にはバベルに入ってほしいのだヨ…」


「…………」


予想通りの話だと、彼は黙っていた。


検査など随分前からやってきたのに、今さらバベルに入るなんて。


実際は違うのかもしれないが、賢木からすれば社会から逃げるのと同じだった。


「嫌、かナ…?」



当然だ。



「何で…」



桐壺が理由を尋ねようとしたその時、扉をノックする音が聞こえた。



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