Long
□5th
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「局長、緊急連絡です。エスパーが、街でビルを破壊しているそうです!」
「ザ・チルドレン、渚クン、出動してくれたまえ!」
「なぁなぁ、名前なんていうの?」
バベル1での移動中、赤い髪の女の子が尋ねた。
皆本と渚の会話を聞いていなかったのだろう。
「渚。岡崎渚だよ。あなたは?」
「あたしは明石薫!」
「あなたは?」
渚は、横で黙っていた眼鏡の子に聞いた。
「うちは野上葵。」
「あなたは?」
「三宮、紫穂…」
紫穂は少し照れているようだった。
初対面であるが故、無理もないのだが。
「着くぞ。」
皆本の言葉通り、一行は現場の真上に居た。
渚はリミッターを解除し、地上へ瞬間移動する。
すぐあとに、ザ・チルドレンの3人と皆本も地上へ降りてきた。
爆発音が聞こえる。
遠隔透視で辺りを見回すと、すぐ近くで誰かが超能力を使って建物を壊していた。
「あっちよ。」
渚は音の出所を指差し、全員でそこへ向かう。
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