Long

□3rd
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荷物をまとめた。


午前8時。


朝食を取り、渚はいつものようにバベルへ向かう。


今日でこの部屋ともお別れかと思うと、ちょっと寂しい。


まわりの景色をしっかりと目に焼き付けながら、彼女は歩を進めた。




―――――――…



「おはよう、渚クン。」


「おはようございます。」


渚がバベルに着いて1番はじめにすることは、局長室に行って挨拶することだ。



他の者は知らないが、彼女にはそれが義務付けられてる。



「今日はESP検査を受けたら帰っていいヨ。」


桐壺は渚に1枚の紙と鍵を渡す。



「新しい家の地図と、その部屋の鍵だヨ。今、君の部屋の荷物を移動させてるからネ。」


「ありがとうございます。じゃあ、検査行ってきますね。」



一礼して局長室を出る。



自分が手伝った方が早く終わるだろう。


そんなことを考えながら医療研究課へと足を運んだ。



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