短編
□幻のプリン
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『ま、また今日もダメだった…』
「お前毎日ボロボロにやられてくるけど…倍返し狙ってんの?」
『そう、ここで"がまん"を使って2ターン後に倍返し…って違うから!私ポ○モンじゃないから!!って何その目!?まさかここまでノってくるとは思わなかったよ。みたいな目やめて!え、なんか私一人テンション上がっちゃってるパターン!?ついて来て!My相方!!』
「つーかごめんマシンガンすぎて口はさめなかったっていうパターンだった。てか話脱線してるし。」
『え?――あ、このキズの理由?購買で戦って来たからだよ。幻のプリンを賭けて!』
「幻のプリン?」
『そ。1日50個限定だからさ、全校生徒が殺到するワケよ。』
「50個しかねえのか…そりゃあ手に入れるの大変だな。」
―翌日―
「ホラよ。」
『え!?これって幻のプリン…!!』
「俺も気になったからさ。ついでに買ってやったぜ。」
『あ…赤也様!!』
「はっはー。…英語の宿題でチャラね。」
『もちろん!今まで遅刻魔とか言っててごめんね!!』
「おう。」
『あとワカメとか万年赤点エースとか!!』
「おう。…ってオイ!それはダメだろ!」
『大丈夫!影でだから!!』
「なおさら悪いわ!!」
幻のプリン
(…普通の味じゃん)
(こんだけマンモス校で50個しかないから"幻"ってことなんじゃない?)
(……なんか損した感じ)
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