vEry bErry

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平凡に満足していたはずだった



01.平凡と非凡



「じゃあ、行ってくるわね」

「戸締りには気をつけるんだぞ」

『大丈夫。お土産忘れないでね、おとーさん、おかーさん』


…パタン


ぃょっしゃあー!!これで夏休みはしばらく一人暮らしだぜぃっ


『これで何でもやりたい放題
ガチャ…だなんて思ってませんんん!!良い子にしてますからどうぞ心おきなk「オイ」……え?』


聞こえてきた声はさっきの聞きなれた親の声ではなくて、でもどこかで聞いたことのある――


「お前、誰だよぃ?」


フーセンガムを膨らませた彼。特徴のある語尾にガムに赤髪にこの声……


『丸井ブン太!?!?』


+ + +


「異世界に来たっつってもなあ…俺はただ部室のドアを開けただけだぜぃ?」

『でもそうとしか考えられないし…』


今の状況?それはですねえ…
あの立海の天才(はいそこ凡人とか言わない!!)のブンちゃんこと丸井ブン太が私の!私めの目の前であぐらをかいております…!!

この世界でマンガとして連載されていたと言ったら必死に考え事をしている様子です。

はい、吐血ゾーン!(青学のぶちょーさんじゃないよ)


「もういいや!考えるのやめた!!」

『え?』

「ちょうど部活も引退して暇だったしな、退屈しのぎになりそうだぜぃ」

『引退…てことは全国大会が終わったところ?』

「あぁ。今日は赤也の部長姿をからかいに部活に行こうとしてたんだよな」


ブンちゃん…イメージ通りだわ。








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