Ge†・Φffer

□☆スキャンダル☆(たぬ様より頂き物v)
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「わりぃ、和。ちょっとまずった。
なるべく早くそこを出ろ。」







電話から椿くんの切羽詰まった声がする。

声を潜めて早口で告げる声にただならぬ空気を感じた。





「え?椿くん?どうしたの?」





あの事件以来何度、成瀬だと言われても僕にとって椿くんは椿くんだからとそのまま呼んでいた。



訳が分からず電話口の向こうから伝わる不穏な気配に、携帯をぎゅっと握り締めた。



「今事務所なんだけど、何か週刊誌に撮られたらしくって…

そっちにマスコミ行くかもしんねぇから…悪りぃ。

安全なとこに早く、逃げろ。」





「えっ、ちょっと待っ……切れた。」





ゴソゴソ音がした後唐突に電話が切れた。

もしかしたら事務所の誰かに見つかったのかもしれない。






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