Ge†・Φffer

□☆野朗共の挽歌☆(蝉丸様より頂き物v)
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和「うう…椿くん。こんな森の中に日織達いるのかなあ…」

椿「さぁ…ったく。あいつらほんっと何考えてんだ!」

和「確かに…。深い森の中でガス欠と酷い嵐に立ち往生した主人公は、ある洋館へと
たどりつき裏庭に死体を発見する〜(以下あらすじ参照)な時に単独行動とられちゃ困るよね」

椿「買純塔uレスで言い切った…!!しかもやけに説明口調な上かなり主観的だけど、まさに左様でございますねと言わざるを得ない…!」

和「今屋敷には女の子達しかいないしそっちも心配だよね…椿くん、やっぱり洋館に戻っていいよ?」

椿「まあ…一応鍵は全部かけたし…それに俺としてはお前のが……モゴモゴ…」

和「…僕が??」

椿「き…気に…ってか…お前がボケボケしてっから気になるんだよっ!!」

和「うう…ごめんなさい…」

椿「謝るなっ!ったく、そもそもお前が悪いんじゃなくて、こんな非常時に外出てったあいつらが悪いんだろーが!」

和「うん…それはそうなんだけど…日織達、何処行っちゃったんだろ」

椿「…街に降りる道は塞がれてるから館の周辺にはいるはずなんだけどな」

和「最初に那須さんが外に出てから2時間ぐらい経ってるよね」

椿「ああ、筋肉が、『土砂に穴を開けてくるよ!』って出て行ってからそんぐらい経ってんな」

和「その後、暗石さんが、『ちょっと野暮用ができた』って出っちゃったんだよね」

椿「ああ、こんな山奥で野暮用って…まあ、深入りする気はねえけどさ」

和「で、最後に日織が『ちょっと見てきまさぁ』って出てっちゃって…それから皆帰ってこないんだよね…」

椿「どーでもいいけど、さっきからやたらと説明口調だな」

和「え?気のせいだよきっと!…それより…どうやって穴開けるつもりだったんだろうね那須さん。」

椿「…あいつの考えてる事はよくわかんねぇからな。なんか、かめはめ波的なもんとか出しそうだしよ」

和「あ、わかる!なんか出しそうだよね那須さん!」


…よ……を…!!


椿「…あ?何か言ったか?」

和「…ぼ…僕じゃないけど…何か聞こえたね…あっちの方から…」

椿「よし、行くぞ!」

和「え…えぇ?行くの…?やっぱり?」

椿「当たり前だろ。確かめに行かなきゃ俺達が外出た意味ねぇじゃん」

和「…う…うん、そう…だよね…うん…」

椿「安心しろ!な…何かあったら俺が…ま…守って……モゴモゴ」

和「でも、日織達に何かあったら嫌だし、行こう!椿くん!」

椿「………」

和「椿くん?どうしたの??」

椿「いや…うん…。なんでもねーよっ!!」

和「???」

ガサガサガサ

和「ここらへんの茂みから聞こえてきたよね」

椿「だな…気をつけろよ和」

和「(コクリ)」

「……よ…!……くに…ちょ……を…!!」

椿「また聞こえたぜ!」

和「……てゆーか…この声…」

ガサガサガサ

椿「あっ!き…筋肉じゃねーか!」

和「…やっぱり。さっきの声、あれ那須さんだったんだよ」

椿「…あんなとこで何してるんだあいつ?」

和「さあ…僕に聞かれても…。何か仁王立ちして両手を空に掲げてるね…」

那「世界中の筋肉達よ…!僕に…寧ろ僕の筋肉に…ちょっとだけ力を…!!!」

椿「…………」

和「…………」

那「よし…今度こそ…成功するはずだ!…くらえ!筋肉玉っ!!!」

ドーン!!

那「なっ…!?ビクともしない!?まさか…この土砂…コンクリートで固めてあるのかな!?」

椿「…………」

和「…………」

那「いや!まだ僕の筋力が足りなかったんだ!もう一度…もう一度筋肉玉を…!!」

椿「………和」

和「……ん??」

椿「行こうぜ…」

和「…そうだね…」

ガサガサガサ

椿「えーと…」

和「うん」

椿「聞いていいか?」

和「うん」

椿「あのバカは何してやがったんだ??」

和「世界中の筋肉から力をもらって、筋肉玉を作ってたように見えたけど…」

椿「え?何ソレ?元気玉のパクりなわけ?ドラゴン○ールのパクりなわけ?え?」

和「…僕に聞かれても…」

椿「つーか、え?元気玉って普通世界中の生き物から力をちょっとずつもらうワザだろ?なのに何で筋肉からもらってるワケ?」

和「さあ…??」

椿「さあ…??じゃねーようをををををいっ!!何なんだよ!さっきのアレは何なんだよ!」

和「僕に聞かないでってば!わかんないよっ!僕だって怖かったんだから!」

椿「こええよっ!俺だってこええよっ!ツッコむ前についつい逃げちまったじゃねーかっ!」

和「怖いよね!?怖かったよね!?筋肉玉って…!筋肉から筋肉へ力もらうって…ないよね!?ないよね!?」

椿「ねえよっ!ありえねえよっ!つーかほぼ自給自足じゃねえか!両手掲げて力もらう必要ないからね!何だよあの無駄な儀式っ!ってか土砂をコンクリートで固めるっていう発想の意味がわからないんですけど!!??」

和「……どうしよう?椿くん。あまりの怖さに、那須さんそのまま置いてきちゃったけど…」

椿「いや…でも、一応土砂を何とかしようとしてたから、あのままにしておこうぜ」

和「…うん…そうだね…筋肉玉が無事完成する事を祈るしかないよね…」

椿「ああ…」

和「それより…暗石さんと日織を早く探さないとね…」

椿「…まさかあいつらもどっかで筋肉玉作ってたりしてな」

和「え…?あはは!それはないよ!だって那須さんならともかく、暗石さんや日織がそんな事…」

椿「…まあ、そうだよな。筋肉はともかくあの二人は…」


ム…ムの…ーーーっ!!


和「………」

椿「………」

和「なんか…聞こえた…よね?」

椿「ああ…ばっちり聞こえたな。」

和「見に…行く?」

椿「まあ…気になるし」

和「はあ…やっぱり行くのか…」

椿「でも、さっきの見たらあんま怖いもんないだろ?」

和「まあ…そうなんだけど」


テクテクテク…


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