□椎名あきな様より
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応接室に入り、ドサッとソファに座って深く息を吐いた。
今朝、起きてから少しだけ空気と頭痛があったが、これくらい平気だろうと思い学校に来たが、
起きた時よりもさらに酷くなっていた。

「風邪ひいたな…」

小さく呟いた時、廊下をドタドタと走る音がして、ドアの方へ視線を向けた瞬間


「雲雀さんっ!!」


ドアを盛大に開け放して入ってきたのは綱吉だった。
いや、開け放つというよりも蹴破る、といった方があってる気がするが…
こんな事が出来るのはこの学校で綱吉だけだろう…と思いながらも

「どうしたの?そんなに慌てて」

と、声をかけると走って来て上がった息を押えて綱吉はキッ、と顔を上げて

「どうしたの?じゃないですよ!!
雲雀さん熱ありますよね!?」

「…ないよ」

「嘘つかないでくださいっ!!
さっき昇降口で見かけたときフラフラしてましたよ!?」

「桜クラ病だよ」

「それはもう治ってるでしょう!!
第一に今の時期桜なんて咲いてませんから!
バカなこと言ってないで帰って休んでくださいっ!!」

「これくらい大丈夫でしょ」

「どこが大丈夫なんですか!帰りますよ!!」

と、言うが早いか綱吉は腕を掴んで立ち上がらせると、自分の分と2つ荷物を持ち、
そのまま腕を引いて応接室を出た。














ピピッと軽い音がして、差し出された手に置かれた体温計を見る。

「ほらやっぱり……」

体温計に表示された数字を見て眉間に皺がよる。

「38度7……よくそれで学校に来ましたね」

やや呆れ顔を向ければベッドに腰かけていた雲雀は

「だって学校に行かなきゃ沢田にあえないじゃない」

さも当たり前、といった間で言ってきて。

「〜っ、も、もういいですから早く寝てくださいっ!!///」

言った本人は赤くも何もなってないのに言われた自分だけが真っ赤になっているのが悔しくて、
顔を見られないように背を向けた。

「ま、また熱が上がったら大変ですからもう寝てくださいっ」

後ろを向いたままそう言うと、

「はいはい…」

と、いう声が聞こえ、ゴソゴソとベッドに横になる音がして。
振り返ってベッドの方を見ると、すでに軽い寝息を立てて寝ていた。

「やっぱり熱が高いからかなぁ…」

小さく呟いてそっと近づく。
人がいる所で寝たりしないような人なのにこうやって目の前で寝てるのは具合が悪い為か、
もしくは…

「それだけ俺のことを信じてくれてるから…とか?
って何自惚れてるんだよ俺っ!!」

顔に熱が集まるのを感じてパタパタと顔を仰ぎながら、フッと雲雀の方を見る。

「う〜ん…やっぱり寝顔は子供らしいというかなんというか…」

フフ、と笑ってそっとベットの傍に腰をおろして、

「早く風邪、治してくださいね…雲雀さん」

そっと手を握った。

「雲雀さんが起きたらお粥でも作ろうかな…」

小さく呟きながら優しく微笑んだ…。





-END-


。・。・。・。・。・。・。

あとがき

すっごぉい遅くなったくせしてこんなへぼちょろでごめんなさい…っ
わぁ〜んっ!!ごめんなさい×100!!
澪様ごめんなさい〜っ


…てか、あれ??
ツナって料理できたっけ…??

ま、まぁいいやっ!!

お持ち帰りは澪様のみです!!
3000HTありがとうございましたっ!!
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