白昼夢

□だって…
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「だってオレ王子だもん。」






…なんて便利な言葉なんでしょう。






この言葉で何回も、あたしは彼に無理難題を言われ翻弄されている。




今日だってそうだ。





「王子はこんな地味な仕事しないから。」



その一言で、あたしは何故か彼の報告書の作成を請け負っている。





「…はぁ。」



思わず出た溜め息。嗚呼、もう深夜だ。




いい加減眠くなってきた。



「もう、寝てしまおうか…」



そう言いながら、ベッドにダイブする。



ふわふわのベッドの誘惑には、勝てそうにも無い。



「…ふぁ。ねむ…。」




眠気で、手や足が熱い。






其処までの記憶を残して、あたしは眠りに落ちた。
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