白昼夢
□早くおいで!赤ちゃん!
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「あと半年ちょっとで会えるよ。」
「楽しみね。」
「うん。」
甘いミルクティーに、口をつける。
「女の子が生まれたら、可愛いお洋服を着せるの!」
嬉しそうにルッスオネエ様は言う。
…うん?いや。待て。
「…ザンザスに似た女の子」だったら…どうしよう。」
「ものすんごく黒い女の子ね!素敵!!」
あ。駄目だ。ルッスオネエ様は危機感が無い。
一生懸命、想像してみる。
ザンザスに似たなら、きっと黒髪で赤い眼だろう。
うん。きっと見た目は可愛い。
…問題は性格だ。
「きっとボスに似て、カルシウムの足りない怒りっぽい子よ!」
「えーー。困る。」
きっと宥めるのは、あたしだ。
ザンザスだけでも大変なのに…。
「母乳で育てると、穏やかな子になるらしい。」
振り向くと、育児書を持ったザンザスが居た。
「ざ、ザンザス!!何時の間に!?」
「あら!ボス!?」