■夢の間■

□紅の月-6
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夜の国は栄えた。


王、王妃を宝として3000年続いた。もちろん人間とのいざこざは後をたたなかったけれど大きな戦は無かったし、
この時は元人間のヴァンパイアなんていなかった。
全てが純潔を守っていた。人を伴侶とする者は当然いたけれど、けして無理維持はしなかった。


そこには確かに夜の楽園が存在した。








あの日まではー…








「王妃は元人間であり聖女の名を持ったものだと聞く、真意のほどを聞きたい。」










人間の代表として姿を表したのは神を崇め祈り奉る者達。

後にヴァチカンと言う国を作り神への愛を祈る者達だ。




彼らとの対談は定期的に行われてきた。




いつも通りの和平に関しての確認であると誰もが思っていたのだが…
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