■夢の間■

□紅の月-2
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「本気で行くのかい?」


『はい。私は夜行火澄、そして皇家当主皇火澄でもあるんです。一門の当主が長期任務が嫌だと放棄しては格好が付きませんよ…それ
に、行かなければいけない。そんな気がするんす…』


あの夜から一年、私は黒主学園に通い17歳になっていた。

デイクラスに所属し風紀委員として学園内の均衡を保って来た。
だがつい先日ハンター協会から長期任務を言い渡された。


理事長はガーディアンを理由に断ろうとしたが今年から理事長の娘、優姫と現ハンターの零が入学しガーディアンとして活動すると聞いた。
それなら私は必要無いし、それに私の中で何かが行けと囁くようで……


「そぅ…気をつけてね。」


『ありがとうございます。……姉さんの事、よろしくお願いします。』


一礼し理事長室を後にした。期限は一年…リスクはS級。帰れる保証は無きに等しい。それでも行くのは探しているものがあるから。





私の中にいる…貴方は誰?





たぶん今の私は私じゃない。そんな気がする…きっと大切な何かを探してる。


そんな気がする……
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