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□パンドラ編A
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カ−ドから赤銅色の鎖が飛び出し、ブラックマジシャンの四肢を拘束し始めた。


(これは……!)


鎖はさらにブラックマジシャンを引き寄せる。

そして、そのまま、十字架にはりつけにされてしまった。


(ぐっ……!!)

「ブラックマジシャン!!」

(……無様なッ……!)


ブラックマジシャンは歯を食いしばる。
主の前で情けない姿をさらすという屈辱に必死に耐えていた。

ブラックマジシャンの怒りを余所に、パンドラの狂った哄笑が響く。


「ヒャハハハハハァ!!

これであなたのブラックマジシャンは身動き取れぬまま、主人がなぶり殺しにされるのを眺めているしかないのですよ!」

(……くっ……
私が戦闘不能になった今、奴のブラックマジシャンの攻撃は、直接マスターに……!)


ブラックマジシャンは主へと視線を走らせる。

遊戯も同じことを考えているのか、厳しい表情をしていた。
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