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□パンドラ編A
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パンドラの宣言がくだった瞬間。
巨大な手腕がブラックマジシャンをわしづかむ。


(く……!)

「させるか!」


すかさず遊戯が動いた。


「トラップカ−ド精霊の鏡!
このトラップカ−ドで、貴様の魔法は俺がコントロールするぜ!」


闇の手腕は、しぶしぶ、ブラックマジシャンを解放した。


(ありがとうございます、マスター!)


ブラックマジシャンはパンドラに向き直る。


(……?)


その時、ブラックマジシャンはなにか違和感を覚えた。

今のトラップカ−ドで、勝負の流れは遊戯に傾いたはずである。

にも関わらず、パンドラの表情に焦りはない。


(……まさか……!?)

「クク……かかりましたね」


パンドラは勝利を確信したような笑みを浮かべていた。


「腕はおとりだったのですよ。
あなたにトラップカ−ドを使わせるための……」

(おとり、だと!?
では、こいつの本当の狙いは……!)

「ヒャハハハハハ!!
私の狙いはこれです!
相手がトラップカ−ドを使った時に使えるトラップカ−ド!
悪夢の十字架!!」

(な……)


パンドラの場に、カウンタートラップ悪夢の十字架が発動する。
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