Ⅱ
□『映画 超融合！』①
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「遊戯さん！
俺の力を使ってくれ」
遊星の援護に、遊戯は笑みを浮かべ――
「希望の転生の効果で、
デッキからモンスターカードを一枚手札に加える！」
何の迷いもなく、そのカードを選んだ。
「俺が選んだのは、ブラックマジシャン！」
「やはりブラックマジシャンか……」
「俺はマジックカード、古のルールを発動！
手札から、レベル５以上の通常モンスターを特殊召喚する！
現れろ、我が最強のしもべ！
ブラック・マジシャン！」
（おおせのままに！）
遊戯に名を呼ばれるだけで、心が満たされる。
戦いの場に立てば、何者にも立ち向かっていける。
ブラックマジシャンは、誇り高い笑みを浮かべながら
強大な敵の前へ躍り出た。
（この男が、
パラドックス……！）
「これが、遊戯さんのエースカード、
ブラックマジシャン…」
「ブラマジきたー！」
（……？）
聞き覚えのない声に振り返ると、
マスターの傍に、二人のデュエリストが立っていた。
（そうか……彼らが、
遊星殿と十代殿……。
マスターと共に、戦ってくれているのだな）
心強い――。
しかし、状況は決して遊戯達に有利というわけではなかった。