Ⅱ
□『映画 超融合！』②
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『映画 超融合！』②
遊戯は決断を迫られていた。
スターダスト・ドラゴンを相手のフィールドから消し去る――。
『否』という選択は選べない。
相手フィールドにスターダストがいる限り、
遊戯たちに勝利はないからだ。
「…………」
一瞬の逡巡後、遊戯がパラドックスに向き直る。
目に決意の光を宿し――ついに動いた。
「オレは手札から魔法カード、師弟の絆を発動！」
（……！）
「フィールドにブラック・マジシャンがいる時、
弟子であるブラック・マジシャン・ガールを守備表示で特殊召喚する！」
その力強い宣言と共に、光が弾ける。
現れたのは、戦場であっても笑みを絶やさない、優しき魔法使い。
ブラック・マジシャン・ガール。
彼女も、遊戯が強大な敵に立ち向かっていることは、デッキの中で感じていた。
…しかし、いざその強大な敵を前にすると、ガールの笑顔がわずかに震える。
『お師匠様…！
なんだか、すっごく強そうな敵なんですけど……』
『臆するな。
私達とマスター達の力を合わせれば、必ず勝てる』
『……はい！』
ブラックマジシャンの言葉を聞くと、
ガールはたちまち元気と勇気を取り戻した。
師匠の名に恥じぬよう、自分も魔導士たる誇りを持って、少女は敵を睨みつける。
その間も、遊戯の巧みな攻勢は止まらない。