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□『映画 超融合!』@
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『映画 超融合!』@
「行くぞパラドックス!
俺のターン!」
「来るがいい……。
名も無きファラオの魂よ」
ブラックマジシャンは、ただならぬ気配を感じていた。
遊戯と向かい合う、邪悪な力――デッキの中にいても、
その強大さが伝わってくる。
(何か大きな敵と……戦っておられるのですね、マスター)
敬愛するマスターの傍には、別の存在を感じた。
遊戯とはまた違う、
静かな魂と、熱き魂……
しかし、魂は違えど、誇り高いデュエリストであるという事はハッキリと分かる。
(遊星殿と……十代殿、と言ったか)
願わくば――己が、彼らを勝利へ導く力とならん事を。
ブラックマジシャンは杖を強く握りしめ、マスターに名を呼ばれるのを待った。