Ⅰ
□城之内ファミリーの進撃・後編
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『城之内ファミリーの進撃・後編』
「ハイようこそ－！
サイコショッカ－診療所へ！」
「はあ……」
ブラックマジシャンは胡散臭そうに目の前のヤブ医者を睨む。
連れて来られた場所は小さな白い部屋だった。
椅子と机と、怪しげな薬のビン以外、何もない。
サイコショッカ－は、そのビンを我が子のようになでながらブラックマジシャンの前に座った。
「ハイじゃあブラックマジシャン君！
今日はどうしましタ？」
「どうしたもこうしたも……」
ブラックマジシャンは、ほとんど投げやりに言った。
「見ての通り重傷だ。
貴様の同志達のせいでな」
「オッケイ！！
それじゃさっそく治療開始しましょうデス！！」
サイコショッカ－は素早くブラックマジシャンの鎧をはがした。
抵抗する暇もないくらいの早業だったので、ブラックマジシャンはあっという間にロ－ブのみにされる。
「ちょっ……！」
「ハイハイハイ！
じゃあ傷を見せて下さいネ－！
……ははあ、なるほど。フンフン、ほう……
そういうことデスカ…」
勝手に納得したサイコショッカ－が、パン、と手を叩いた。
「わかりましタ－！
全身火傷と軽い裂傷ですネ！
じゃあまず裂傷の手当てしまショウ！
裂傷に効く薬は…コレ！」
取り出した物は、青い液体が入ったスプレー。
見るからに怪しい。