short dream

□Dグレ戦隊〜この町は俺らが守る!〜
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『緊急事態発生!緊急事態発生!町の人に害をなす者が暴れている!至急、Dグレンジャーの4人は現場へ向かってくれ!!
あっそうそうこれ、極秘任務だからよろしくvV』


〜一方、現場付近〜


「あっ!激安バイキングのお店…行きたい!」


「…抹茶、蕎麦屋」


「アレン君、神田、お店に行くなら武器は置いて行ってよね。私達は極秘任務の最中なんだから」


リナリーに遠回しに注意された2人。
アレンは右手に持っていたバナナの皮のようなモザイクまみれの物を紳士のような物腰でそっと置いて、神田はラブリーなテディベアを乱暴にアレンの口に向かって投げたが外れてしまい舌打ちをし、2人は店の中へ入って行った。

そんな2人の様子を見ていたラビは思わず吹き出してしまい持っていた、はいぱーぴこぴこはんまーを落としてしまった。


「…逃げたわね」


リナリーが親指の爪を噛みながら、こう呟いた
「おいリナリー、別にアレンもユウも逃げてないさ〜。ちょっと腹ごしらえに行っただけさ〜」


「でも今は任務中でしょ?私達は善良な市民を守るために派遣されているの。なのに腹ごしらえに行く?敵前逃亡以外何者でも無いじゃない」


確かにリナリーの言っていることには一利ある。
だが…

その刹那、ラビはリナリーの武器『小悪魔チックな鞭-ヘブンスゲート-』によって縛られていた。

「それともラビも逃げるのかしら?…もしくは、額を地面に擦りつけて私に『どうか、お許しください!!』と言って懇願するのかどっちなのかしらね?」


リナリーが言葉を発する度に鞭がラビの体を縛り付けていき、しまいには何も考えられなくなってしまった。


「さあ『どうか、お許しください。一緒に闘わせて下さい…リナリー様!!』と言いなさいっ、ラビ!!!」
「どうか、お許しください。一緒に闘わせて下さい…リナリー様!!」


ラビは土下座をしながら必死に懇願してした。


「…一緒に?闘うのね?絶対に守るの?ありがとうラビ…大好き」


ラビは心臓が早鐘を打つのを感じた。


(そうか…俺はリナリーのことが………)


「ふふふ…とでも言うと思ったの?哀れね、余りに哀れ過ぎて笑えちゃうわ」


そこには真っ黒な笑顔を浮かべたリナリーが居た。


「・・・リナリー??」


あまりのギャップに本人を前に本人かどうかを尋ねてしまった。
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