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□お団子日和。お昼寝日和。
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そして、歩くこと約15分。
「・・・・なぁ、こんなに遠かったか?あのダンゴ屋」
「いや、そろそろ着いてもいい頃だと思うが。」
何といっても、この視界が極端に悪い空間でも見える一にあるのだ、
せいぜい1,2分ほどで着くだろう。
「俺ら、進んでないんじゃ?」
「うむ、では本気で進むか。」
フェリスは突然いつもの速さで走り出した。
あわててライナも呪文で強化し走る。
「ったく、こんなことのためにこの呪文使いたくないんだけど。」
と心の中で言い終わらないうちに例のダンゴ屋に到着。
「って近ぁっっ!」
店主は客が来た感動か、驚きか、呆然としていた。
「例の新作ダンゴを、10本ほど!」
「じゅっ!??多くないかー?」
「なくなってまた買いに来るのは嫌だろう?」
「まあなー。。」
「・・・えー、10本で?」
「うむ!頼む!」
恐る恐る口を挟んだ店主にフェリスは元気に返し、ダンゴはすぐに届く。
「はい、10本です!」
1本取り出して一口食べてから、フェリスは
「うまい!これは、売れるな!」
と言い切った。
「フェリスさんがそういうなら確実です!ありがとうございますー!」
うれし泣きのような複雑な声で店主が返す。
「・・・短期間で常連になったもんだな。」
「もちろんだ。ダンゴ屋は毎日通っている。」
「あ、そう。てかさー、今のうちに宿に戻ろうぜ?」
「そうだな。では、店主、ありがとう!」
「あ、ありがとうございましたー」
さっきよりは少し雨は弱まっている。このうちに戻ってしまった方がいいだろう。
宿に着けばライナはすぐさまベッドに倒れこんだ。
「疲れた。帰ってきたら寝ていいって言ったよな?な?おやすみぃー・・。」
「うむ、だがこの調子なら2,3時間後には雨はやんでいるな。」
雨は強くなったり弱まったりを繰り返しながらも着実に弱くなっている。
「やみ次第働いてもらうぞ?」
「えぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええぇぇ!!!!」

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