+DYD+

□ダンゴよりもずっと甘い
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フェリス&ライナと旅途中設定。
甘目指しましたが初挑戦のためおかしいです。
では、どうぞ!


___.



―俺は誰も愛してはいけない。だから、想いに気づいても答えることは出来ない。
  俺は、誰も愛せない、誰にも愛されない、化け物だから。
・・・けど、あの子、あの子の想いにだけは答えてやりたい、俺は、俺は―・・

「おーい、フェリス、お前速すぎだろー、もう少しゆっくり行こうぜー。」
「駄目だ。もうすぐダンゴ屋がある。急ぐぞ。」
長身痩躯の背を丸め、全くやる気の見られない男。彼の言葉に反するように似合わない大きな剣を背負った金髪の絶世の美女、フェリスは歩みを速める。
「だから速いって!!!あぁもう!ほら、ミハネ、置いてかれるぞ。」
長身痩躯の男、ライナは後ろを歩く私に手を伸ばした。
「あ、ごめんね、ありがと」
といいながら、下を向いて、私はその手を取った。
私が、ライナを好きなのがバレないように。
もう気づいてると思うけど、
それでも、バレないように。バレないように。
「全く、俺はこんなに眠いのにさぁ、歩くの早すぎだよなぁ、フェリスのやつ。」
フェリスの足はどんどん速まり、私達と距離が開く。
ライナも、いつもならフェリスと同じくらいの速さで歩く。
でも今は、私の隣を歩いている。
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